人間はどうしてこうも、最初から他人を過剰に信じようとするのでしょうか。単に安心したいだけなのでしょうか。「最初から他人を買いかぶることは危険だ」と理解しなければ、生きていくことはできないのに、簡単に信じて、後から騙されたと騒ぎ立てるのは、なんとも愚かです。
何も「すべてを疑え」と言っているのではありません。ただ、必要以上に信じて損をしないでほしい。迂闊、間抜けになってほしくないのです。人は出会い頭ではなく、出会ってから一年ほど経過したときの互いの印象や判断が最も正しいのです。「その人を信じるかどうかは出会ってから一年後」と決めておくといいでしょう。
一年が経った時にジャッジしたとして、その後、その人の状況が良くなっていったとしても、一年目の時の判断が正しいと考えて簡単に評価を上げないことが大切です。逆に状況が悪くなったとしても、一年目のときの評価が高かったのならば、「挽回するチャンスはある」と見るべきでしょう。人間の本質は「今までのようなこれから」です。良い人は良い。ダメな人はダメ。変わりません。
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